1830年代のフランスのダゲレオタイプの写真技術の登場により、一気に写真が商業化されることになりますが、
その時のカメラについてたレンズとは、なあんじゃらを、再現した復刻レンズが、
Daguerreotype Achromat 2.9/64
https://shop.lomography.com/jp/daguerreotype-achromat-2-9-64-art-lens
現代化されてマルチコートですが、
一群二枚のシンプルな光学系で昔の基本設計はそのままですが、当時発売されたのは開放F値が、F15という代物。復刻版のF2.9の明るさなんて、19世紀にはできなかったんですなw
Charles Louis Chevalier ( 19. April 1804 in Paris ー 21. November 1859)が考え出したレンズ設計だそうです
色消しレンズのアクロマート設計(一群二枚)が、きちんと採用されていた。
ただ、復刻版は、F2.9と異常に明るくオリジナルのF15というものとは完全に異なる、外側だけ復刻ぽいもの。
また復刻版は、一眼レフ用のマウントしかないので、フルサイズ領域までしか描写できず、ダゲレオタイプ(銀板写真)は中判くらいのサイズがあったので、昔の設計らしい、周辺の崩れたような描写は、カットされちゃうということもありそう
日本では、このロモの復刻版Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lensで、モノクロ映画を作った人もいます
まあ、復刻版というのは、オリジナルが開放F15であったのを、開放F2,9にし、ライカ判で使えるような改良をしているみたいなので、
オリジナルでは上のようなボケは演出できませんが、ロモの「復刻版」では上のような被写界深度の浅いボケを生かした撮影も可能
ソフトフォーカスレンズと一味違う、解像感のない優しい表現になるときもありますが、うまくツボに入った時でないと、ただ緩いレンズとなるときもあるので
この種のレンズを買うのであれば、どういうときに使えばツボにはまるかを見極められる人向け
ロモグラフィーのダゲレオタイプレンズをいち早く使ってみた
現代によみがえった強烈なボケのレンズ
- 本誌:折本幸治
- 2016年7月21日 07:00
デジカメウォッチ
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/1011227.html
なお、1840年にはペッツバールが開発した、Petzvalと呼ばれる2群4枚構成のポートレート用レンズが開発されて、しばらくは、二群4枚構成のレンズが主流だったのが19世紀
1840年に登場したPetzvalのポートレートレンズは、焦点距離160mmでF3.6だった
21世紀にLomographyが「復刻」したPetzvalは80mm F1.9のレンズなので、正確には外観が似た違うレンズ